CORVUS EURYTHMIE ∞仙台クラス「ことほぎの木」


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〜CORVUSのことば〜


8月


ことほぎの木の皆さま

季節の移ろいも早いもので、梅雨から猛暑を経て、いつの間にか秋の気配を感じるところまで来ています。皆さま、お元気ですか?


夏。太陽に誘われ、感覚の働きはどんどん周辺に拡がってゆきます。例えば中学生や高校生などの年齢では、夏の解放感に溢れて、何か悪いことをしてみたくなったりするのが常です。
それに対して、秋。周辺に拡がりきった感覚の働きがゆっくりと、気づかないうちにも、収縮する方に変わっていきます。そうすると今度は、本を読んで考えたり、何か芸術的な創作に向かったり、開花した植物が結実に向かうように、感覚の働きはは太陽の方から地球の中心へとその方向を変えます。

季節。これもひとつの大きな呼吸運動だと言えます。それも、外なる自然の呼吸ではなくて、私たち人間の感覚の、大きな「ひと呼吸」が一年です。

その折り返し地点に立っていることを感じつつ、今月も、どうぞよろしくお願いします。

定方まこと





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https://kotohoginoki123.jimdo.com/






~言葉(コトバ) ノ 秘密 ニ 参入 ス 。~


記号化され「伝達の道具(ツール)」として

閉じ込められてしまった「コトバ」。

しかし、元来「コトバ」は、

あらゆる事物の「はじめ」であり、

「生命の源(みなもと)」で「全ての根本」だ。

オイリュトミーは、

「コトバ」本来の持つ「生命力」と、

全ての事物から切り離されつつある

現代の私達の「カラダ」を

再び結びつける。


(ことほぎの木 程川恵美子)


「ことほぎの木」仙台クラスとは



2014年の初めにスタートしたCORVUSの仙台でのオイリュトミークラス「ことほぎの木」。
オイリュトミーが初めての方も基礎から体験できる「初級クラス」とともに、毎月一回開催しております。


「発声力」、「呼気・吸気」、「浮力・重力」、「長調・短調」、「歌の力」、「知覚力」、「小循環と大循環」、「血液系と神経系」・・・

人体のさまざまな内的身体感覚に眼を向け、耳をすませながら、人と人との間の空間、石や花や動物と共有している意識、宇宙的身体とのつながりへと、丁寧にアプローチしていきます。

「言葉のオイリュトミー」では、いろいろな短歌や詩や小説などをテキストに、その言葉の響きを動き、「音楽のオイリュトミー」では、ピアノの生演奏とともに、クラシックや現代音楽などさまざまな時代の楽曲を動きます。

皆さま、どうぞ奮ってご参加くださいませ。

(CORVUS 鯨井謙太郒)

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《オイリュトミーことほぎの木 仙台クラス》




 ~2019年    7月 お休みのお知らせ〜


※ 明日のことほぎの木 仙台クラスは申し訳ありませんが 都合によりお休みとなります。


※ 8月は 下記の日程となります。お待ちしております。

 


~2019年     8月のご案内です~


8月 25日(日)


  南光台市民センター会議室


10:30~13:00        初級クラス

14:30~17:30        ことほぎの木クラス


講 師 CORVUS   定方まこと氏




【今後の予定】

  9/8  10/20  11/10 12/15(場所未定)

 ※日程が変更となる場合もありますのでHPでご確認下さい。


<参加費>

初級クラス 2,500円(初めての方は1,000円)

ことほぎの木クラス 4,500円

*通し参加割引あり


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CORVUS (コルヴス)


鯨井謙太郒と定方まことによるユニット。2010年に結成以来、刻々と変化する時代と共に、言葉と身体の結びつき、社会と身体の関わりを、舞台活動・ワークショップ・トークイベントなどを通して実践。


共に、笠井叡の主宰する「オイリュトミーシューレ天使館」を修了し、ペルセパッサオイリュトミー団、Akira Kasai Company等で活動している。2010年6月の『PSALM プサルムー裏返しの讃歌ー』を皮切りに、2011年3月『血と雪』、7月『時代の未明から来たるべきものへ』、2012年『時代の未明~』仙台公演、2013年12月『雪ノ聲』(エル・パーク仙台)等を発表。2014年にはスタジオ・パフォーマンス・ツアーを、東京(国立)・仙台・岩手・神奈川(橋本)で行う。
現在、東京(国立)・仙台にて、毎月の定期的なWSを持っている。

CORVUSとはラテン語で「鴉」の意。

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撮影/小野田桂子
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撮影/尾野慎太郎
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音を聴くことについて


まだ十代の頃。学校にもろくに行かず、家でピアノばかり鳴らしていた時のこと。当時の自分にとっては、何かの楽曲を弾くということよりも、音が何処から生まれて来て何処へ消えて行くのか、ということの方がはるかに切実な問題でした。ピアノをペダルで開放弦にして、一音の生成と消滅だけに集中して耳を傾け続けていると、ある時、鍵盤から指が離れても「音が消えない」、また、指を置く前に「音が鳴っている」ということに気がつきました。誤解をおそれずに言えば全ての音は、無音の領域では既に「響いている」のです。注意深くその領域を聴きながら実際の音を紡いでいくと、その一音からまずリズムが生まれ、ハーモニー、メロディーが生まれていきます。



この、「音が鳴る以前」と「響きが消えた後」には、あるひとつの共通の意識感覚があって、その感覚に集中している時には、自分の内と外や、睡眠と覚醒、等ということを超えた、透明な没時空の世界に生きていることを感じていました。


この意識感覚は、オイリュトミーを始めて、いろいろな舞台作品を踊り、二十年あまり経った今でも続いています。動きが生まれる以前。また、何かことが起こる前とその後。


みなさんもどうぞ、何かの前とその後に、心の耳をそばだててみてはいかがでしょう。聴こえないモノを聴こうとするその瞬間に現れてくるのは、自分自身のもうひとつのカラダかもしれません。


CORVUS 定方まこと