CORVUS EURYTHMIE ∞仙台クラス「ことほぎの木」


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2018年  9月  


~CORVUSのことば~


 鯨井謙太郒



ことほぎの皆様へ

日々の生活のなかで、ある行為を行った当人にも、その行為の本当の動機というものが謎に包まれているようなことがあります。


いや、ほとんど私たちの生活のなかの行ないのすべては、無意識のうちに身体が行なっている事ばかりと言えるでしょう。

呼吸や、心臓、胃腸の働き、細胞分裂においてはもちろん、日々の姿勢や手足の動き、日常生活の身体のほとんどは、無意識の領域に委ねられています。

それは心の動きもそうといえるかもしれません。
誰かのふとした一言で急に気分を害したり、あるいは、思いがけない友人とばったり出逢っただけでも気持ちが明るくなったりすることはよくあります。

だから日々の行ないと感情生活が、共に無意識の働きに大きく委ねられているという意味では、共通しているといえるでしょう。

身体にとっては、ウィルスのような眼に見えない極小の働きであっても、その影響力は生命を脅かすほど絶大です。
人の心の機微というものも、悪魔の微笑のようにスッと入り込んでくる働きの方が、無意識にその人の感情生活を支配するということがあります。

ところで、オイリュトミーを深めていくと、昼間、目覚めている時の現実生活と、睡眠中の夢の体験とが交わるような感覚になることがあります。そういう時は、夢の出来事が、現実の生活圏にも影響を与えているというような感じがあります。

もしかすると、大海の波の上の小船のように、深い夢の底を流れている潮の流れから、私たちの現実生活は常に働きかけを受けているのかもしれません。

ですから、無意識からの働きかけに常に揺れ動かされつつも、現実の底を流れる潮の目を読み、しっかりと舵をとり生活したいと思っているのですが、これはなかなか困難な事だと思わされることも多いです。

そのためには、日々の感情生活を少しでも明るい意識で照らしていくたゆまぬ努力が必要になるでしょう。

自分の手足の行ない、口から発せられる言葉、そして心の動き。まるで修行のようですが、それらを少しでも明るく輝かせる事が出来れば、それはきっと、無意識の海の底を照らす灯火になるかもしれません。

そしてその明かりは、個的な生活の上の小舟だけではなく、世界に向けても確固とした明るい波を生むのではないかと思っています。
無意識のなかでは、時間も空間も隔たりなく一つに結びついているのですから。

オイリュトミーは目覚めながらに夢の生活圏に参入していくことで、いま、この世界で起きている全ての事象に対して、一つの意識の明るさを投げかけることになるでしょう。

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~言葉(コトバ) ノ 秘密 ニ 参入 ス 。~


記号化され「伝達の道具(ツール)」として

閉じ込められてしまった「コトバ」。

しかし、元来「コトバ」は、

あらゆる事物の「はじめ」であり、

「生命の源(みなもと)」で「全ての根本」だ。

オイリュトミーは、

「コトバ」本来の持つ「生命力」と、

全ての事物から切り離されつつある

現代の私達の「カラダ」を

再び結びつける。


(ことほぎの木 程川恵美子)


「ことほぎの木」仙台クラスとは



2014年の初めにスタートしたCORVUSの仙台でのオイリュトミークラス「ことほぎの木」。
オイリュトミーが初めての方も基礎から体験できる「初級クラス」とともに、毎月一回開催しております。


「発声力」、「呼気・吸気」、「浮力・重力」、「長調・短調」、「歌の力」、「知覚力」、「小循環と大循環」、「血液系と神経系」・・・

人体のさまざまな内的身体感覚に眼を向け、耳をすませながら、人と人との間の空間、石や花や動物と共有している意識、宇宙的身体とのつながりへと、丁寧にアプローチしていきます。

「言葉のオイリュトミー」では、いろいろな短歌や詩や小説などをテキストに、その言葉の響きを動き、「音楽のオイリュトミー」では、ピアノの生演奏とともに、クラシックや現代音楽などさまざまな時代の楽曲を動きます。

皆さま、どうぞ奮ってご参加くださいませ。

(CORVUS 鯨井謙太郒)

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《オイリュトミーことほぎの木 仙台クラス》


2018 10月のご案内です~


10/28(日) 北山市民センター 第一会議室


10:0012:30 初級クラス

14:0017:00 ことほぎの木クラス


師 CORVUS  定方まこと




 11月のご案内です~


11/18(日) 若林市民センター 会議室


10:0012:30 初級クラス

14:0017:00 ことほぎの木クラス



師 CORVUS 鯨井謙太郒 



【年間予定】12/16(場所未定)

 日程が変更となる場合もありますのでHPでご確認下さい。


<参加費>

初級クラス 2,000円(初めての方は1,000円)

ことほぎの木クラス 4,000

*通し参加割引あり


https://kotohoginoki123.jimdo.com/










 

              


CORVUS (コルヴス)


鯨井謙太郒と定方まことによるユニット。2010年に結成以来、刻々と変化する時代と共に、言葉と身体の結びつき、社会と身体の関わりを、舞台活動・ワークショップ・トークイベントなどを通して実践。


共に、笠井叡の主宰する「オイリュトミーシューレ天使館」を修了し、ペルセパッサオイリュトミー団、Akira Kasai Company等で活動している。2010年6月の『PSALM プサルムー裏返しの讃歌ー』を皮切りに、2011年3月『血と雪』、7月『時代の未明から来たるべきものへ』、2012年『時代の未明~』仙台公演、2013年12月『雪ノ聲』(エル・パーク仙台)等を発表。2014年にはスタジオ・パフォーマンス・ツアーを、東京(国立)・仙台・岩手・神奈川(橋本)で行う。
現在、東京(国立)・仙台にて、毎月の定期的なWSを持っている。

CORVUSとはラテン語で「鴉」の意。

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撮影/小野田桂子
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撮影/尾野慎太郎
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音を聴くことについて


まだ十代の頃。学校にもろくに行かず、家でピアノばかり鳴らしていた時のこと。当時の自分にとっては、何かの楽曲を弾くということよりも、音が何処から生まれて来て何処へ消えて行くのか、ということの方がはるかに切実な問題でした。ピアノをペダルで開放弦にして、一音の生成と消滅だけに集中して耳を傾け続けていると、ある時、鍵盤から指が離れても「音が消えない」、また、指を置く前に「音が鳴っている」ということに気がつきました。誤解をおそれずに言えば全ての音は、無音の領域では既に「響いている」のです。注意深くその領域を聴きながら実際の音を紡いでいくと、その一音からまずリズムが生まれ、ハーモニー、メロディーが生まれていきます。



この、「音が鳴る以前」と「響きが消えた後」には、あるひとつの共通の意識感覚があって、その感覚に集中している時には、自分の内と外や、睡眠と覚醒、等ということを超えた、透明な没時空の世界に生きていることを感じていました。


この意識感覚は、オイリュトミーを始めて、いろいろな舞台作品を踊り、二十年あまり経った今でも続いています。動きが生まれる以前。また、何かことが起こる前とその後。


みなさんもどうぞ、何かの前とその後に、心の耳をそばだててみてはいかがでしょう。聴こえないモノを聴こうとするその瞬間に現れてくるのは、自分自身のもうひとつのカラダかもしれません。


CORVUS 定方まこと