CORVUS EURYTHMIE ∞仙台クラス「ことほぎの木」

 2017年12月


~CORVUSのことば~


年の瀬になると、この一年を振り返ったり、新たに迎える年に向けていろいろ抱負を語ったりするものなのかもしれませんが、ここ数年はそれ以上に、この世界の行方、時代の行方のほうに気持ちが引っ張られます。


第一次世界大戦の20世紀初頭から始まった「Euythmie=オイリュトミー」は、ご存知のとおり「eu=オイ」と「rhythmos=リュトモス」という古代ギリシア語を合わせて名付けられています。


「エウリディーチェ」「エウレカ」「エウロペ」など、ギリシア神話には「eu」の付いた神名が多く出てきますが、これは、「善い」「美しい」「調和した」「徳のある」といった意味を持つ言葉です。


また、「リズム」の語源でもある「リュトモス」という言葉には、古くは「形・姿」と言う空間的な意味も含まれていたそうです。この「リュトモス」のなかでは、時間と空間が結びついていますので、訳すならば、「生きた形」「律動形姿」と言ったニュアンスでしょうか。


この「eu」と「rhythmos」とが合わさって名付けられた「オイリュトミー」と言う名前のなかには、ですから、「道徳的な形姿」と言う意味合いが込められていると云えるかもしれません。


このことをあらためて捉えなおしてみますと、現代のこの絶望的なまでに「非道徳的」な時代において、オイリュトミーは真に「道徳的な律動形姿」としての真価を、切実に問われているのだと強く想わざるをえません。


…今年も怒涛のうちに過ぎて、気がつけばもう12月です。


これまで積み重ねてきたオイリュトミーを、皆さんとさらに深めて参りたいと思います。


2017年12月

CORVUS 鯨井謙太郒


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~言葉(コトバ) ノ 秘密 ニ 参入 ス 。~


記号化され「伝達の道具(ツール)」として

閉じ込められてしまった「コトバ」。

しかし、元来「コトバ」は、

あらゆる事物の「はじめ」であり、

「生命の源(みなもと)」で「全ての根本」だ。

オイリュトミーは、

「コトバ」本来の持つ「生命力」と、

全ての事物から切り離されつつある

現代の私達の「カラダ」を

再び結びつける。


(ことほぎの木 程川恵美子)


「ことほぎの木」仙台クラスとは



2014年の初めにスタートしたCORVUSの仙台でのオイリュトミークラス「ことほぎの木」。
オイリュトミーが初めての方も基礎から体験できる「初級クラス」とともに、毎月一回開催しております。


「発声力」、「呼気・吸気」、「浮力・重力」、「長調・短調」、「歌の力」、「知覚力」、「小循環と大循環」、「血液系と神経系」・・・

人体のさまざまな内的身体感覚に眼を向け、耳をすませながら、人と人との間の空間、石や花や動物と共有している意識、宇宙的身体とのつながりへと、丁寧にアプローチしていきます。

「言葉のオイリュトミー」では、いろいろな短歌や詩や小説などをテキストに、その言葉の響きを動き、「音楽のオイリュトミー」では、ピアノの生演奏とともに、クラシックや現代音楽などさまざまな時代の楽曲を動きます。

皆さま、どうぞ奮ってご参加くださいませ。

(CORVUS 鯨井謙太郒)

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《オイリュトミーことほぎの木 仙台クラス》


~2018年1月のご案内です~


1/28(日) 柏木市民センター 会議室


10~12:30 初級クラス

14~17:00 ことほぎの木クラス


講 師 CORVUS 定方まこと


~2月のご案内です~


2/18(日) 鶴ヶ谷市民センター 第一会議室


10~12:30 初級クラス

14~17:00 ことほぎの木クラス


講 師 CORVUS 鯨井謙太郒


 


【年間予定】3/18、4/15、5/20(場所未定)


 

<参加費>

初級クラス 2,000円(初めての方は1,000円)

ことほぎの木クラス 4,000円

*通し参加割引あり

 

<お問い合わせ>

ことほぎの木

kotohoginoki123@gmail.com

              


CORVUS (コルヴス)


鯨井謙太郒と定方まことによるユニット。2010年に結成以来、刻々と変化する時代と共に、言葉と身体の結びつき、社会と身体の関わりを、舞台活動・ワークショップ・トークイベントなどを通して実践。


共に、笠井叡の主宰する「オイリュトミーシューレ天使館」を修了し、ペルセパッサオイリュトミー団、Akira Kasai Company等で活動している。2010年6月の『PSALM プサルムー裏返しの讃歌ー』を皮切りに、2011年3月『血と雪』、7月『時代の未明から来たるべきものへ』、2012年『時代の未明~』仙台公演、2013年12月『雪ノ聲』(エル・パーク仙台)等を発表。2014年にはスタジオ・パフォーマンス・ツアーを、東京(国立)・仙台・岩手・神奈川(橋本)で行う。
現在、東京(国立)・仙台にて、毎月の定期的なWSを持っている。

CORVUSとはラテン語で「鴉」の意。

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撮影/小野田桂子
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撮影/尾野慎太郎
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音を聴くことについて


まだ十代の頃。学校にもろくに行かず、家でピアノばかり鳴らしていた時のこと。当時の自分にとっては、何かの楽曲を弾くということよりも、音が何処から生まれて来て何処へ消えて行くのか、ということの方がはるかに切実な問題でした。ピアノをペダルで開放弦にして、一音の生成と消滅だけに集中して耳を傾け続けていると、ある時、鍵盤から指が離れても「音が消えない」、また、指を置く前に「音が鳴っている」ということに気がつきました。誤解をおそれずに言えば全ての音は、無音の領域では既に「響いている」のです。注意深くその領域を聴きながら実際の音を紡いでいくと、その一音からまずリズムが生まれ、ハーモニー、メロディーが生まれていきます。



この、「音が鳴る以前」と「響きが消えた後」には、あるひとつの共通の意識感覚があって、その感覚に集中している時には、自分の内と外や、睡眠と覚醒、等ということを超えた、透明な没時空の世界に生きていることを感じていました。


この意識感覚は、オイリュトミーを始めて、いろいろな舞台作品を踊り、二十年あまり経った今でも続いています。動きが生まれる以前。また、何かことが起こる前とその後。


みなさんもどうぞ、何かの前とその後に、心の耳をそばだててみてはいかがでしょう。聴こえないモノを聴こうとするその瞬間に現れてくるのは、自分自身のもうひとつのカラダかもしれません。


CORVUS 定方まこと